一般事務と違い、要求される能力が高い
誰でも、最初から経験者にはなれませんから、積み重ねが大事です。
貿易事務の仕事も同じで、いくら経験者が優遇されるといっても、未経験者の採用が0%というわけでもないでしょう。ただ、一般事務と違い、要求される能力が高いため、かなり準備をして就活に臨まなければならないとはいえそうです。
日本人同士でも、職場の中ではいろいろ問題が起こりますが、海外の担当者ともやり取りをしなければならない業務ですから、よりいっそうのコミュニケーション能力というのが必要とされるでしょう。ただ言語が通じれば良いというものでなく、他国の背景にある文化の違いを理解しながら物事を進めていくことも、必要不可欠となってくるのです。
交渉能力とでもいえるでしょうか。目に見えるものではありませんが、貿易事務にとっては非常に重要なスキルになってくるでしょう。もちろん、会話力に加えて、書類やFAX・Eメールなどのやり取りも頻繁にありますから、読み書きのスキルも同じようにあることが要求されます。
未経験者で貿易事務に就きたいなら、着々とレベルアップを図ることが重要になるでしょう。
貿易事務に求められるスキル・知識
「学生時代から英語が得意だから、貿易事務を目指している」、「英語が好きだから、もっと英語を活かせる職場で働きたい」など、英語を主力と考えて貿易事務を希望する方も多いでしょう。
事実、貿易事務には英語スキルは必須で、できない方には身もふたもない話になってしまいます。ただ英語が好きだというだけでも通用しない職種でもあります。英語一つとっても、そのくらいハードなスキルや知識が必要とされるのが貿易事務の仕事なのです。しかも、貿易に関する関税や外国為替、船積み、保険、法律、経済などの幅広い知識も必要とされますから、勉強することはいくらでもあります。
さらに、一般事務業務もこなさなければなりませんから、おそらく、貿易事務に求められるスキル・知識は想像以上といえるでしょう。